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60数年前、戦前戦後の頃、夏休み終盤の地域行事として「見立て細工人形展」という飾りの見世物が北山田商店街で行われていました。ドラマの中の人物、または動物などをご近所の有志とチームを組み、共同作成して飾りつけをし、それを見物して回るのがテレビのない頃の子どもの心に残るこの上ない楽しみでした。

 

この写真は、当時の様子を伝えるものですが、その頃の地域の青年たちが子ども達に夢を与えるとともに、地域活性化のためにと企画したものでした。題して「そんなに急いでどこへ行く?」自動車がだんだん増え始め、交通事故の発生もあり得るようになっていたことから、かたつむりを題材として登場させた所は、当時として既にスローライフを想定した先見の発想であったと敬服致しております。

 

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その他、「那須の与一」、「四谷怪談」など、ひんやりゾックリの人形等も、怖いもの見たさで楽しかったものです。土またはワラ、そのほか身近な材料で制作し、1週間ほど展示しており、近年隣り街などで行われる地蔵講の原風景的な行事でありました。

 

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(頓宮宗正さん投稿  写真提供:小川勝之さん)